烏森口の女王





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気球と通信

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3536 2018-10-29 07:29:49 佐々木
猫が吐く話。

10月29日(月) 快晴

夫がライブハウスの後飲みに行っていて
不在だった土曜日の深夜、私はいつものように
なみすけをふとんに乗せて寝ていたのですが
夜中に猫が静かに立ち上がって出て行って
夜食と多分トイレも済ませて戻って来てから
しばらくして玄関扉の鍵の音に続いて
夫が階段を上がって行く気配がしたので
ああ帰って来たなと思いつつ
寝返りを打った次の瞬間、
ふとんの上に緊張が走って飛び降りた猫が
床に向かって景気よく吐いた。
よくある事なのでぼんやりしたまま起きて行って
ティッシュと古タオル(常備)と
キッチンクイックル(常備)で
始末をする私をしばらく見ていたなみすけが
背を向けて階段を駆け上がって行った事は
別になんとも思わなかったのですが、
階段の上から酔っ払った夫の
「あっ猫ちゃんだー」と言う声が聞こえたときには
軽く腹が立ちました。いい気なものだな。

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