烏森口の女王





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気球と通信

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286 2008-06-25 06:42:07 佐々木
今朝、4時20分。

6月25日(水) 曇り

夜明けの薄明かりの中で電話が鳴ったのでございます。
転がるようにしてベッドから降りて受話器を取って、
多くの場合は間違い電話なのですが緊急の可能性も捨て切れないので
「…はい」と短く言うと電話の向こうは無言である。
こちらも黙って相手の出方を待つ。
相変わらず無言だが「ざっ、ざっ、ざっ」と音が聞こえる。
歩いている音ではないか。
このあたりでわたくしの永年の勘と経験が真犯人の名前を告げる。
黙って階段を降りて行くと
電話から聞こえる音と玄関の外の音が次第に一致して
カラスが「カー!」と鳴くのと同時にうっかり者の夫が帰って来たよ。

「ただい…」「電話!アタシに電話かけてる!今!」「俺?本当?
あっ、本当だ!鍵を出そうとしたときに携帯が」
勘弁してくだせいよ。

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