気球と通信





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烏森口の女王

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8261 2018-01-29 15:11:25
アイリッシュ!
連日書き込ませていただいているので今日は控えようと思っていたのですが。
「黒いカーテン」を出されると食いつかずにはいられませんでした……!

私が最初に読んだアイリッシュ作品は、小学校の図書室の片隅にあった、
「あかね書房 少年少女世界推理文学全集」の「恐怖の黒いカーテン/消えた花嫁」。
それぞれ「黒いカーテン」「アリスが消えた」を子供向けに簡約化されたものですが、
初めて読んだ時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。
それまで触れた「推理小説」というのは「探偵役」がおり、「探偵役」の推理によって
必ず「犯人」が指摘されて、というオーソドックスな形式のものしか知らなかったので、
「自分がどんな人物だったか分からない」「誰も自分のことを信じてくれない」という、
己のアイデンティティが揺らいでしまう筋立てにどうしようもなくハラハラしました。
(当時は「サスペンス」というジャンルを知らなかったので)
今でも「信頼できない語り手」といわれるジャンルが好きなのは、
この辺りに源流があるのかもしれません。
子供心に「筆名を変える」というのを学んだのも、
アイリッシュがコーネル・ウールリッチ名義でも書いていると知ってからだったなあ。
同じ全集に入っているウールリッチの「非常階段」も好きでしたが、
「少年が犯罪計画を耳にして親に報告するも信じてもらえず却って窮地に陥る」という内容に、
「親に言ってもあてにならないんだ……」と絶望したことを思い出しました。

つい懐かしくなってしまい、一方的に自分の思い出を語ってしまってすみません。
久々に「恐怖の黒いカーテン」(「黒いカーテン」ではなく)を読みたくなってきました。

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